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ヘラクレスオオカブト幼虫の見分け方と飼育のポイント


子どもたちの憧れ、ヘラクレスオオカブト。

成虫を飼育して、上手くいけば卵を産んでくれることもあります。

幼虫が生まれたときのために、ヘラクレスオオカブトの幼虫についても知っておきましょう。

この記事では、ヘラクレスオオカブトの幼虫の見分け方をご紹介します。

幼虫の成長段階やその特徴、さらに飼育を始める前の注意点などもお伝えします。

子供たちと一緒に昆虫飼育の楽しさを体験したいパパママはぜひチェックしてくださいね。

記事の要点

成長すると大きく立派なサイズになるヘラクレスオオカブトの幼虫。虫が苦手な人にはたまったものじゃありませんが、虫が大好きな子どもたちは、そんな幼虫の姿にも夢中になるものです。

幼虫たちは、成長するステップがあり、段階的に大きくなっていきます。

元気に育つことができるよう環境を整えて、変化していく幼虫の姿を家族で観察してみてくださいね。

ヘラクレスオオカブト幼虫の基本的な見分け方

基本的な見分け方ポイント

オスメスの見分け方は、飼育していて気になるポイントですよね。

ヘラクレスオオカブトの幼虫はオスメスの判別ができるかどうか、個体差が大きいです。

ただ、基本的に幼虫が大きくなるにつれて、姿も少しずつ変化して特徴がわかりやすくなってきます。

また、市場での幼虫の価格も、大きさや成長の段階で変わります。

ポイントを押さえて、飼育の計画を立てたり、購入の際の参考にしてくださいね。

オスメスの見分け方

子どもに「これオスなの?メスなの?」と質問されたら、どこを見れば良いでしょうか。

実はヘラクレスオオカブトの見分け方は、ブリーダーでも間違えることがあるほど難しいのです。

小さな初令幼虫ではまず判別できません。

基本的には三令幼虫、早くて二令幼虫から見分けることができます。

もし子どもに性別を聞かれたら、虫が苦手な人には少し勇気がいるかもしれませんが、幼虫をそっと持って、お腹を見てみましょう。

お腹の、お尻に近い部分に注目してください。

お尻の先から2本目のシワと3本目のシワの間のあたりです。

もしも茶色い点(めちゃくちゃ小さいです)があって、その点を基点として白い神経が縦に伸びていたらオスです。

つるっと何もなく、神経も見えなければメスです。

ほかにもブリーダーや専門家の人たちは、幼虫の頭の大きさもヒントとしているようです。

頭が大きいのがオス、小さいのがメス…といっても、素人には難しいので、まずはお腹で見分けましょう。

個体差があるため中には分かりにくい幼虫もいますが、大人になったときのお楽しみとしてもいいですね。

成長段階と特徴

ヘラクレスオオカブトの幼虫は、昆虫の成長の中で「完全変態」という変化を遂げて成虫になります。

この「完全変態」というのは、卵から始まって、幼虫、さなぎ、そして成虫になるまでの4つのステップのこと。

さらにヘラクレスオオカブトは、幼虫の状態でも初令、二令、三令という3つのステップがあり、それぞれの段階に応じて皮を脱ぎながら成長していきます。

  • 初令: まだまだ小さな幼虫。体長は約5mmから10mmくらい。この時期は、体が弱く死にやすいので気をつけて管理しましょう。

  • 二令: だんだんと大きくなってきて、体長が20mm~40mm程度に。色も少し濃くなってきて、元気いっぱいに動き回るようになります。

  • 三令: これが最後の幼虫の段階。体長は50mm以上にもなり、しっかりとした体つきに。この時期は、大人のカブトムシになるための準備を始めるので、ケージの中での動きが少しゆっくりになることも。特に、三令の終わりに近づくと、次のステップ、さなぎになる準備を始めるので、その変化を楽しみに見守ってあげてくださいね。

他のカブトムシ幼虫との違い

ヘラクレスオオカブトは、その大きさで知られる特別な種類です。

もちろん、幼虫も日本の国産カブトムシよりもずっと大きく、3令幼虫になると両手ですくいあげるように持たないと手からはみ出すほど。身体が大きいためか、幼虫でいる期間もとても長く、1年以上幼虫の姿で過ごします。

食欲旺盛で、幼虫用マットをよく食べます。ヘラクレスの幼虫専用のマットもあるので、チェックしてみてくださいね。

また、ヘラクレスオオカブトは暖かい国の昆虫です。寒さには弱いので注意してくださいね。日本のカブトムシとは、大きさも生態も異なることを覚えておきましょう。

幼虫の市場価格

ヘラクレスオオカブトの幼虫はカブトムシの中でもちょっと特別な存在です。

その珍しさや大人になったときの美しさから、子どもたちにも大人気。

成虫を買うよりは安いので、幼虫から飼育しようかなと考えるパパママもいるのではないでしょうか。

気になる市場価格を押さえておきましょう。

  1. 相場価格:幼虫の大きさによって価格も変わってきます。初令は死にやすいのであまり売りに出されることはありません。二令幼虫は、1,000円〜3,000円くらい。三令幼虫になると、体重にもよりますが一匹あたり5,000円ほどです。

  2. オスメスの違い:オスの幼虫は、メスよりも高額な傾向があります。特に、親が大きかったり発色の良い個体だと普通よりも高いことがあります。

  3. 状態と価格:幼虫の元気さや色、形なども、価格に影響します。元気で体重の多い幼虫は高値で取引されます。

  4. 季節や人気による変動:ヘラクレスオオカブトの幼虫の価格は、時期や人気によっても変わってきます。流行や、昆虫が注目される夏季などは需要も上がるので影響を受けることもあります。

  5. お買い物のコツ:できれば専門の昆虫ショップへ行くか、ブリーダーを探して購入するのがおすすめです。ホームセンターなどの量販店に比べ、しっかりと管理されており、飼育のアドバイスももらいやすいでしょう。

ヘラクレスオオカブト幼虫の見分け方と飼育のポイント

飼育のポイント

幼虫のお世話をするには、基本的なことを押さえておく必要があります。

特に、夏の厳しい暑さや、冬の寒さ、乾燥は大敵。

質の良いマット選びも、幼虫の元気の秘訣。ちょうどいい温度や湿度を保つことも大事です。

安心して飼育するために、基礎知識やトラブルなどの注意点もチェックしておきましょう。

幼虫の基本的な育て方

ヘラクレスオオカブトの幼虫を育てるのは、大きくて立派な成虫まで育て上げるのが醍醐味です。

しかし、上手に育てるためにはきちんとした管理が欠かせません。

  1. ケースの選び方: 幼虫が大きくなるにつれて、ちょうどいいサイズのケースを選んであげることが大切です。狭すぎると窮屈でストレスを感じるうえ、土が少ないのですぐにケースの中がフンだらけになります。広いケースで育てると大きな個体に成長しやすいですが、ひとまず幼虫が潜って隠れられる深さは確保してあげましょう。そして、ケースには空気穴が必須なので、タッパーなどを代用する場合は工具などでフタに穴を開けてあげましょう。

  2. 快適な環境作り: 温度は18℃、湿度は60〜70%くらいが適しています。

  3. お食事の時間: ヘラクレスオオカブトの幼虫は腐葉土を食べます。シイやクヌギの腐葉土は、栄養たっぷりでおすすめです。

  4. 成長に合わせたお世話: 幼虫が大きくなるにつれて、マットの量も調整してあげることが大切。特に、三令の時期は、たくさん食べ、体も大きいので、大きなケースに充分な量のマットを入れてあげましょう。

  5. ちょっとした観察タイム: 幼虫の元気な姿や成長を確認するため、時々観察してみてください。何か変わったことがあれば、マットを交換したり温度・湿度を確認して、早めにケアしてあげるといいですよ。

冬季の幼虫の飼育方法

冬の寒さ、乾燥は、ヘラクレスオオカブトの幼虫たちにとって、ちょっと厳しい季節です。

気温の下がりすぎには特に注意しましょう。

  1. 暖かさの確保: 幼虫たちは18℃くらいの温度がお気に入り。冬は寒くなるので、ヒーターを使って、ちょうどいい温度を保ってあげてください。16℃以下になると、危険信号です。

  2. しっかり湿らせて: 湿度は60〜70%がベスト。加湿器や湿度計を使って、ちょうどいい湿度を保ってあげるといいですよ。

  3. お食事タイム: 冬も栄養たっぷりの腐葉土を選んであげてください。

  4. お家の場所: 直射日光や暖房の風は避けて、ケージの場所を考えてあげてください。特に、湿度が下がったり、温度が急に変わると、幼虫たちにとってはストレスになるので、気をつけてくださいね。

冬のヘラクレスオオカブトの幼虫たちのお世話は、上記のポイントをしっかりと守って、元気に過ごしてもらうことが大切。その成長を一緒に楽しむのが、飼育の一番の楽しみですよね。

幼虫の飼育環境の選び方

ヘラクレスオオカブトの幼虫たちを元気に育てるためのコツ、それは住環境を整えてあげること。

ケースはプラスチックやガラス製が主流ですが、ちゃんとした通気孔があるものを選ぶことが大切。

体が大きくなるにつれて、ケースは広くしてあげましょう。

オスの幼虫の場合は、大きく育てたいという人も多いでしょう。

広いケースで飼育すると幼虫は大きくなり、成虫となったときの体の大きさも大きくなります。

ヘラクレスのオスの場合は角が長いので、さなぎになったときに窮屈にならないためという理由もあります。

ブリーダーのなかには、40Lほどの大きさのものを使う人もいますが、お家のスペースもあるので無理のない範囲で用意してください。

先ほども書いたように湿度は60-80%、温度は18℃がベスト。

そしてケースの置き場所も要注意です。

直射日光はNG、かつ、窓際やエアコンの風が直接当たる場所も避けて、安定した場所を選んであげてください。

飼育におけるトラブルと対処法

ヘラクレスオオカブトの幼虫を育てるうえでよくあるトラブルと対処法をご紹介します。

  1. 食欲がない時: 幼虫たちがご飯を食べないとき、まずは湿度や温度をチェックしてみてください。ちょっとした環境の調整で、元気に食べるようになることも。そして、マットの新鮮さも大事。古くなったものは、新しいものに取り替えてあげましょう。

  2. 大きくならない時: ちょっと成長が遅いなと感じたら、マットの状態や種類を見直してみましょう。

  3. 元気がない時: マットがフンだらけになっていないか確認してください。ちょうど上の写真で、幼虫のお尻の横に写っているのがヘラクレスの幼虫のフンです。フンだらけで食べられる場所がないと、幼虫が自分のお尻を噛んでしまうこともあります。一度ケガしてしまうと幼虫が死んでしまったり、さなぎになっても成虫になれない確率がグッと高くなります。

  4. 色が変わる時: 3令幼虫の体の色が黄色〜茶色のときはさなぎになる「蛹化」のサインです。もし、幼虫が真っ黒になってしまっていたら、それは残念ながら死亡しています。ヘラクレスは外来種なので、外には埋めないでゴミとして処分してください。心が少々痛みますが、生態系を守るためなのでお願いします。

トラブルなく、すくすく大きく育てるためにも、こまめにチェックしてあげたいですね。

飼育のコツとアドバイス

ヘラクレスオオカブトの幼虫たちを育てるためのヒントを押さえておきましょう。

  1. 成長のステップを知る: 幼虫たちは、一令から三令までのステップを経て、立派な成虫になります。それぞれのステップに合ったケースや環境を整えてあげることが大切です。

  2. 情報を集める: 日本にも昆虫ブリーダーの方がたくさんいます。SNSやブログなどで、アドバイスや飼育方法を公開していたり、役立つ情報を提供してくれていることがあるので、チェックしてみると参考になりますよ。

ヘラクレスオオカブト幼虫の見分け方のまとめ

ヘラクレスオオカブトの幼虫はほかのカブトムシとは一線を画するサイズ感と存在感があります。

一令の時は、まるで小さなビーズのように、約1cmくらいの大きさ。

三令になると、手のひらサイズの10cmを超えるボリューム感が出てきます。

順調に生育していくためには、食事であり住居でもあるマットを清潔に、十分な量与えることが大切です。

チェックしたときにマットにコロコロとしたフンが目立つようなら交換してあげましょう。

大きく育てたい場合、特にオスは十分な広さのケースを用意してあげるのが理想です。

サイズもどんどん大きくなるので、成長がはっきりわかるぶん、愛着もわきますよ。

 

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